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ほたる

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今朝の新聞の編集手帳を読んで、どきっとした。

最後の方に書いてあった
「折しも蛍の季節である。血縁者の霊魂をみているような
蛍に限らず、小さな虫にはそういう風情がある」
というくだり。



ちょっと前、家族で蛍を見に出かけたときのこと。
その日はかなり蒸し暑くて、絶好の蛍日和だった。

何匹も、幻想的な光で飛び回る蛍をみて、
子供たちは大喜び。

そんななか、一匹の蛍がどんどん私たちの方にやってくる!!
きゃあーきゃーいっているayaのほうに!!

そっと手をのばしたら、なんと蛍はayaの手の中に!!

そして家に帰るとすぐに、じーちゃんに言わなきゃと
仏壇の前にすわり、手をあわせる娘たち。

そして、「蛍触ったら、石鹸で手を洗わなきゃ!!」
と私が言う前に、saを連れて洗面所にむかうaya。

これは生前じーちゃんが蛍の季節になるとよく言っていたことば。


じーちゃんは、もういないけどayaの中にはまだちゃんといるんだな
ということを確信した日。

じーちゃんのしていた事や、何気なく話した会話、
これから先もずーっと忘れないでいてほしい。


そんなことを思った日だったのですが…。

今日の編集手帳をよんで

あの蛍は、じーちゃんだったのかも知れないな。
と思ってみたりした。